おでこのシワの原因は?ボトックス注射のメリットとデメリット

おでこのシワは「老けて見られる」「不機嫌に見える」「表情が大げさに見える」などの印象を与えてしまうため、気にされる方が多くいます。
加齢に伴って肌の弾力性や柔軟性が失われるとおでこのシワは定着し深くなっていきます。一度できてしまったおでこのシワはセルフケアだけでは改善することが難しい部位です。

「おでこのシワは表情筋の動きによってできる「表情ジワ」と呼ばれています。普段の表情がつくる癖や肌の弾力性の衰えが原因と言われています。

おでこのシワは、表情の癖によってできやすくなります。
目を見開く、目を細める、眉毛を上げるなど、おでこの筋肉(前頭筋)を大きく動かす癖のある人は、おでこのシワができやすいと言われています。加齢や紫外線の影響で肌のハリが低下してくると、おでこにできたシワが定着し、深く刻まれます。

紫外線や乾燥によって、肌の内部にあるコラーゲンやエラスチンが破壊・変性されると、肌の弾力が低下していきます。このため肌がたるんでシワが深くなり、表情の癖によるシワが戻らなくなっていきます。特におでこは紫外線や乾燥によるダメージを受けやすい部位でもあります。

おでこのシワは前頭筋の動きによって引き起こされますが、おでこにボトックス注射をすることで表情筋の過剰な動きを抑えることができます。ボトックス注射には筋肉を動かす神経伝達物質の信号を止めて、緊張している筋肉の働きを緩和する作用があります。

おでこのシワにボトックスを注入後、3日~7日間程度で効果が実感できます。
ボトックス注入後、徐々に気になる額の横ジワが目立たなくなっていきます。効果の持続期間は3~6カ月が目安です。

おでこのボトックス注射のダウンタイムは、ほとんどありませんが、稀に注入部位に腫れや内出血することがありますが、すぐに治まります。注射当日の化粧は避けた方が良いですが、洗顔やシャワー、入浴は問題ありません。

おでこへのボトックス注射には以下のようなデメリットがあります。

おでこのボトックス注射の注入量が過剰だったり、注入部位が適切でない場合、目が重たく感じたり、開けにくかったり、眉が下がって目が細くなったり、眉が上がったりすることがあります。特に、目を開くためにおでこの筋肉を使っている人は、ボトックスによって前頭筋が動きにくくなり、まぶたを上げにくくなる可能性があります。

ボトックス治療は、副作用のリスクが医師の技術や知識に大きく左右される治療です。
そのため、信頼できる医師のもとで治療を受けることが重要です

個人差がありますが、ボトックス注射の効果の持続期間は3~6カ月です。
おでこのシワが改善した状態を維持したい場合は、定期的にボトックス注射を行う必要があります。

おでこのシワのボトックス注射の失敗例として、「まぶたが重くなった」「目が開きにくくなった」「額が重く感じるようになった」「視野が狭くなった」などの症状が出ることがあります。「隠れ眼瞼下垂」の症状がある場合、目を開けるために無意識におでこ(額)に力を入れて眉毛を上げていたためです。
おでこ(額)にボトックスを注入する前に、眼瞼下垂の症状がないかどうか、しっかり診察する必要があります。

おでこのシワは保湿ケアや乾燥対策、紫外線対策、頭皮マッサージなどである程度は改善が可能ですが、前髪で隠していると気が付かないうちにシワが深くなっていることがあります。深くなったシワはセルフケアだけはな改善が難しくなります。
表情に関係なく常にシワがある場合や、おでこのシワが深い場合は、ヒアルロン酸注入やスーパーコラーゲン注射がお勧めです。
スーパーコラーゲン注射は5年以上の持続期間があるので、長い持続期間を希望の方にお勧めです。

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立花院長

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