切らない眼瞼下垂と保険適用の眼瞼下垂の違い

「眼瞼下垂」を保険適用できる治療法(挙筋前転法)に規定があるため、切らない眼瞼下垂(スーパー埋没法)では保険が適用できませんが、切らない眼瞼下垂(スーパー埋没法)と保険適用の眼瞼下垂術を比較して検討している患者様は多くいます。

切らない眼瞼下垂と保険適用の眼瞼下垂の違い

眼瞼下垂とは、加齢や長年のコンタクトレンズ使用などによって、まぶたを持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)の腱膜が緩んで目が開きにくくなる状態です。視野が狭くなる、額に力を入れないと目が開かない、頭痛や肩こりが起こるなどの症状があります。

切らない眼瞼下垂術 保険適用
治療のポイント 皮膚を切らずに糸の操作だけで挙筋腱膜を瞼板に引き寄せ固定します。切らないため傷跡がありません。 皮膚と眼窩隔膜を切開します。傷跡は3~6か月後には目立たなくなり綺麗に治ります。
ダウンタイム 腫れは約1~2週間ぐらいで引きます。 腫れは約2週間ぐらいで引きます。
対象 眼瞼下垂症重症度分類の軽〜中等度 眼瞼下垂症重症度分類の軽〜中等度
デザイン 「目を開きやすく」することを重視し、正確なシミュレーションでデザインします。 美容目的で手術を受けることはできませんが、正確なシミュレーションでデザインします。
二重の幅 効果を損なわない範囲で、希望の二重の幅が設定できます。 開瞼効果を重視し、概ねデザイン通りの二重の幅の設定が可能です。
持続期間 5~10年 5~10年
費用(両目)
※当院比較
250,000円(税込275,000円) 44,000円程度※3割負担の場合

切らない眼瞼下垂(スーパー埋没法)は持続期間、ダウンタイム、二重の幅、デザインを比較しても保険適用の眼瞼下垂術と同等の効果が期待できる治療方法です。特にダウンタイムや傷跡が気になる方にはお勧めです。

切らない眼瞼下垂(スーパー埋没法)は、まぶたを持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋と挙筋腱膜を糸で引っ張り、瞼板に固定する手術です。またキズが残る心配がなく、腫れや内出血も少なく、ダウンタイムが短い治療法です。

切らない眼瞼下垂(スーパー埋没法)

切らない眼瞼下垂(当院の「スーパー埋没法」)は、皮膚を切開せずに糸を用いて上まぶたの挙筋(まぶたを引き上げる筋)に瞼板に引き寄せ固定することで、上まぶたを開ける力を改善する施術です。手術(切開)を伴う保険適用手術に比べて、傷跡が小さくダウンタイムが短いことが特徴です。

切らない眼瞼下垂メリット
  • 傷跡がほとんど残らない
  • ダウンタイムが短い
  • 腫れ・内出血が少なく、1〜2週間で日常生活に戻れる
  • 手術時間が短く身体的な負担が小さい
  • 持続期間は5~10年で効果も長持ちの程度も保険の手術と同じ
  • 二重の幅をある程度希望に合わせる事が出来る
  • 術前に出来上がりのシミュレーションがかなり正確にできる
切らない眼瞼下垂のデメリット
  • 重度の眼瞼下垂(挙筋機能低下が顕著な場合)や皮膚のたるみが強い場合は、効果が不十分になる可能性がある。
  • 持続性には個人差がある。
  • 糸が緩む・馴染まないなどで戻りが生じる可能性がある。
  • 糸の露出、感染、左右差、引きつれ感などが起こる可能性がある。
  • 保険適用にならない。

眼瞼下垂術(挙筋腱膜前転術)では、皮膚と眼窩隔膜を切開し、離れた所にある挙筋腱膜を探し、瞼板から離れた挙筋を瞼板の近くに縫いつけて、挙筋の働きを改善し目を開き易くする治療方法です。

保険適用の眼瞼下垂術(挙筋腱膜前転術)

保険適用の眼瞼下垂手術(挙筋腱膜前転術)は、まぶたを切開して伸びた腱膜を前方に引き出し、瞼板に縫い付けて固定することで、まぶたの開く力を改善する効果が期待できます。手術によって視野の改善だけでなく、額の筋肉に頼らず自然に目を開けられるようになります。
保険適用のため自己負担は通常3割となり、自由診療に比べて費用を抑えられるのが特徴です。

「眼瞼下垂症」の保険適用には明確な基準がありません。一般的には、上まぶたが黒目(瞳孔)の中心部分まで下がり、まぶたを開ける際に力を入れなければならない状態や、視野が狭くなるなどの機能的な障害がある場合に、眼瞼下垂症と診断されます。
目安としては、黒目の中心から上まぶたの縁までの距離(瞼裂高)が3.5mm以下であることが一つの基準とされています。

また、手術に保険が適用されるためには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 医師により眼瞼下垂症と正式に診断されていること。
  2. 国や厚生労働省が認めている治療法・医薬品を用いること。
  3. 手術の目的が視野障害など機能回復を目的とした治療であること。
「切らない眼瞼下垂」や、美容目的の施術(左右差や二重のラインの形、目を大きく見せる)などの仕上がりを重視する場合は保険の対象外となり、自由診療扱いとなります。

Q 切らない眼瞼下垂のデメリットはなんですか?
A 切らない眼瞼下垂のデメリットは、重度の眼瞼下垂の症状の改善は期待できないことです。軽度~中度の眼瞼下垂症の患者様に適しています。
Q 切らない眼瞼下垂は保険適用ですか?
A 保険適用できる眼瞼下垂の治療法は皮膚を切る事が前提になっています。そのため、切らない眼瞼下垂術(スーパー埋没法)による治療は保険適用ではなく、自費診療になります。
Q 切らない眼瞼下垂(スーパー埋没法)と保険診療の眼瞼下垂の違いは何ですか?
A 切らない眼瞼下垂(スーパー埋没法)は挙筋腱膜を糸で引っ張り、瞼板に固定します。瞼を切らないため、腫れや内出血も少ないのが特徴です。
保険の手術と変わらないほどの、目の開き具合、持続期間、デザイン面で効果が期待できます。また二重の幅もかなり融通が利くというメリットがあります。また、切るのが怖い方、ダウンタイムや傷跡が気になる方にもお勧めです。
保険適用の眼瞼下垂術では、皮膚を切開し、瞼板から離れた挙筋腱膜を瞼板の近くに縫いつけます。ダウンタイムや腫れは切らない眼瞼下垂よりはやや長めになります。デザイン面では保険診療の手術では開瞼効果を重視するため、二重の幅を自由自在に決める事はできません。また費用では切らない眼瞼下垂は自費診療になるため大きく違ってきます。
Q 眼瞼下垂と診断される基準を教えてください。
A 眼瞼下垂の診断基準は、上まぶたが瞳孔(黒目の中心)の大部分まで下がっている状態が挙げられます。また、まぶたを開くのに額の筋肉を必要としていることも挙げられます。黒目の中心から上まぶたの縁までの距離が3.5mm以下であれば眼瞼下垂と診断されます。
Q 眼瞼下垂の保険適用の見分け方は何ですか?
A 眼瞼下垂の見分け方には以下があります。
  • 目を開いたときに瞳孔まで上まぶたが被さっている
  • 医師の診断によって日常生活に支障がでると判断される
  • 上まぶたの縁と黒目の中心までの距離がおよそ3.5mm以下である
  • まぶたを開くのに額の筋肉に力を入れる必要がある
  • 眼瞼下垂が原因と思われる様々な症状を伴っている(頭痛、肩こり、瞼の痙攣、食い縛りなど)
Q 眼瞼下垂の保険適用と自由診療の違いは何ですか?
A 保険適用と自費診療では費用が違います。
保険診療の費用は片側22,500円(3割負担)です。自費診療の場合は、切らない手術は両瞼で250,000円(税別)、レーザーメス手術は両瞼で480,000円(税別)、修正手術は両瞼で280,000円~680,000円(税別)です。
また、二重の幅の自由度も違います。
保険適用の手術では手術方法が決まっているため、開瞼効果を重視し二重の幅を自由に決める事はできません。自費診療の手術の場合は、手術方法に応じて患者様の希望をお伺いして二重の幅を有る程度設定できます。
切らない方法や重症の眼瞼下垂症、修正手術については保険適用の手術方法では行えません。(ただし、修正手術に関しては他院では保険で施術して貰える可能性もありますので、他院担当医師に直接ご確認下さい)

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